ファーストタッチの重要性〜見る側とやる側のズレ〜

ファーストタッチは自分が描いた理想のプレーをするためのタッチ

皆さんはファーストタッチの重要性を考えたことありますか?

「プレーを開始する一番初めのタッチ」であるファーストタッチを軽視することは出来ません。このタッチが上手く出来るかどうかは次のプレーを行う上で非常に大切です。

神は細部に宿る

サッカーを見ていて「こいつ上手いな」と思う瞬間はいくらでもあります。ドリブルで相手を抜く瞬間、スーパーゴール、相手のスキを突くスルーパス等...一瞬に巧みなスキルが宿るのがサッカーです。

 

その一瞬に注目するとファーストタッチはあまりにも地味です。ドリブルで抜く華やかさもなければ、ど肝を抜くシュートでもありません。しかしそれらのプレーの始まりは全てファーストタッチから始まっているのです。神は細部に宿るという言葉がありますが、ファーストタッチこそそれに当てはまると思います。

 

あまりにも地味すぎてそこに注目する人は少ないです。多少ファーストタッチが乱れても、数多くある、よく見慣れた光景だからこそ誰も反応しないのです。しかしファーストタッチには明らかに「上手い」「下手」があるのです。

 

その「上手い」「下手」を分けるラインはどこにあるのか。それは「自分の描いたプレーにスムーズに入れるかどうか」ということだと私は考えています。

 

例えばファーストタッチに注目した時に、明らかにファーストタッチが乱れたとします。そこだけを抜き取れば「下手」「失敗」となりますが、その次のプレーが上手くいったとしたらそのファーストタッチは「上手い」「成功」になるのです。なぜならプレーする選手が描いた理想のプレーに入るためのトラップが出来たということだからです。

 

例えばこの動画の1:06秒のメッシのトラップを見てみると、浮いてしまっています。


Most Epic Ball Controls In Football ● Amazing First Touch

ここだけを抜き取れば「下手」「失敗」になりますがこれは「上手い」「成功」なのです。相手選手はメッシのトラップの瞬間を狙っています。もしピッタリと足元に止めてしまうと相手ディフェンダーが寄せてきて取られる可能性があります。しかしボールを浮かせることで相手選手のプレスから逃れボールキープが出来ます。メッシは意図してこのトラップを選択したのです。

 

ただこの「自分が描いたプレーにスムーズに入れるか」という点は見ているこちら側からはわかりません。選手がプレーの一つ一つを解説してくれるわけではないからです。また厄介なのは言わないで良いからこそ、聞かれた時に自分の都合の良いように言えるということです。そのため我々はファーストタッチの「上手い」「下手」というのを「綺麗にトラップ出来たかどうか」に置くのです。これが可視化出来て一番わかりやすいので、悪いとは言いません。

 

しかしファーストタッチはあくまでファーストタッチ。最初にも言ったようにファーストタッチ「プレーを始める最初のタッチ」です。一見下手に見えてもプレーしている本人が意図するファーストタッチが出来れば上手いタッチなのです。

 

そしてもう一つ重要なのはファーストタッチはどれだけ自分の描いた通りに出来ても、次のプレーが悪ければファーストタッチも悪かったことになります。それはあくまでファーストタッチ「次のプレーのためのタッチ」だからです。見ていて「うわぁ今のタッチうま!!!」と思っても次のプレーがショボければガッカリします。

 

例えば見る側が「今のファーストタッチ上手い!」と感じても選手が想像していたタッチと違った場合には「失敗」になります。逆にやる側が良いタッチが出来たと思ってもトラップ直後に取られてしまっては「失敗」になるのです。これはサッカー以外にもあることです。自分では「出来た!」「成功した!」と思っても結果的に失敗したら、それはは失敗だったということです。テストが出来た!と思っても予想よりも点数が悪かったという経験と同じです。

 

そういった厄介な側面を持っているファーストタッチ、あなたが思う「上手い」「下手」の基準はどこにありますか?

 

 

 

 

 

コミュニティーシールド マンチェスターC編

先日行われたプレミアリーグ開幕前哨戦のコミュニティーシールドリバプールvsマンチェスターCの一戦。

プレシーズンマッチを戦いリーグ開幕まで一週間を切った中で、それぞれの問題点も浮き彫りになったのでは無いでしょうか。

今回はこの試合マンチェスターCの戦術を考察していく。

 

マンチェスターC

昨シーズンはリバプールとの優勝争いに打ち勝ち、PL2連覇を成し遂げた。

圧倒的な強さを見せ、今シーズンも期待がかかる中でプレシーズンマッチでもその強さを見せてくれた。

しかしマンCはこの試合、前半と後半では内容が思いっきり変わってしまった。

 

取られて数秒はプレスをかける

もともとグアルディオラは取られて数秒はプレスをかけボールを奪取する戦術を採用している。

この試合でもそれは見られたが、前半飛ばしすぎたのか後半に失速してしまった。

前半は敵陣深くでプレスをかけることでボールを回収、あるいはロングボールを蹴らせ回収する形がうまいことハマっていた。

しかし後半になると元気がなくなり後方からラインを押し上げることが出来ずにリバプールに繋がれてしまうことが出来なくなってしまった。

またただ前へプレスに行くのではなく上手くパスコースを消しながらプレスをかけれていたためにボール奪取を容易にしていた。

 

 

真ん中を使わせない守備

前線からプレスをかけることでリバプールの攻撃をサイドへと追いやることが出来た。

これは中盤の選手が上手く真ん中を蓋してしめていたことが出来ていたからであるが、それが効くのも前線の選手がディフェンスライン、GKに対してプレスをかけれていたのが大きかった。

マンCの攻撃時のフォーメーションは4-3-3であるが、相手がボールを保持している時の守備時のフォーメーションは4-2-2にすることで上手く相手の攻撃を封じていた。

4-2-2を採用したことで上手くバランスを保ち相手の攻撃をサイドに追いやることが出来てた。

またサイドに追いやると2人でボールを奪いにいくことを心掛けていた。

 

オタメンディーとストーンズ

この試合オタメンディーとストーンズは輝いていた。

オタメンディーは対人の強さを発揮していたし、ストーンズはそのカバーとしてスペースを上手く埋めていた。

はっきりとしたスイーパーとストッパーという役目では無いが、大方そういった見方も出来るはずだ。

この二人は今シーズンのマンCの壁として活躍してくれそうだ。

 

 

速攻と遅攻

マンCは自分たちでボールを保持しポゼッションを高めたいというチームだが、カウンターとなった際も素早く攻撃に移るコツが出来る。

速攻と遅攻の使い分けも上手いチームであるのだ。

両サイドの選手(スターリング、シウバ)はテクニックもあるためカウンターの際でも積極的に自分で持ち運び、シュートあるいはパスを選択することができる。

それはカウンターだけでなくポゼッションを高めているときも有効で仕掛けることが出来るとそれだけチャンスが生まれる。

 

デ・ブライネの飛び出し

この試合でマンCの攻撃の鍵となったのが1.5列目からの飛び出しである。

それもハーフスペースへの飛び出しというのは非常に効果的である。

特にデ・ブライネの飛び出しは一級品だ。

 

 彼がこの位置から飛び出すことで様々なチャンスを生むことが出来る。

パスやシュートだけでなく彼の強さはこの飛び出し(運動量)にある。

 

footballtactics.hatenadiary.com

 

 今年もやってくれそうなマンC

マンCはグアルディオラがやってきて確実にマンCのスタイルを確立している。

グアルディオラの(マンチェスター・)シティのように、今になって流派を生み出しているクラブも存在しているね。あのクラブにはそうした歴史がこれまで存在しなかったが、しかしグアルディオラが道をつくり出そうとしている。おそらく、これから10年の間に私たちは『シティは明確なプレーを見せる』と言うようになるのだろう。ただし、グアルディオラの後を継ぐ人物が、彼が残したものを変えてしまうのかどうかを見なくてはならない」 

シメオネが説く監督論「プレースタイルはクラブの歴史から形づくられる。アトレティコには流派があり、レアルにはない」 | Goal.com

 

彼がこのマンCに残しているモノは確実に世界最高峰のモノである。

今シーズン悲願のCL制覇も夢では無いように思える。

それだけ急激に成長しているこのクラブに今シーズンも期待が出来る。

 

 

 

 

 

 

 

Jリーグと世界の差は?

このプレシーズンはPL王者マンC、EL王者チェルシーラ・リーガ王者バルセロナがこぞって日本にやってきました。

世界トップクラブの試合を日本で観れるというのはこれまでに無いくらい幸せなことだが、世界との差を痛感する試合でもあったのは間違いありません。

Jリーグのクラブが勝ったのは川崎(対チェルシー)のみで神戸、マリノスは負けてしまった。

今回は僕がこれらの試合、今までJリーグや海外のリーグを見て感じた差について今回は話していきたいと思います。

 

 

 

サイド→サイドへの流れ

一番感じるのはサイド→サイドへのパスです。

Jリーグの場合は多くが一度中盤を中継しサイドチェンジします。

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またはセンターバックを経由しサイドチェンジ。

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しかし海外では中盤、センターバックを経由せずにサイドチェンジする場面が多く見られます。

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高いレベルが要求される

このサイドチェンジには高いレベルが要求されるのは想像がつくと思います。

正確でスピードのあるキック、確実に止める技術が要求される。

キックがズレてしまうとそのまま相手ボールになってしまうかもしれないし、味方選手がトラップしにくいパスになってしまう。

一方で正確なパスが来てもトラップが乱れてしまうとそのままカットされカウンターを食らう可能性がある。

パスの出しても受けれもハイレベルが要求されます。

またパスを出す前に確認すること(視野の広さ)も必要です。

 

海外ではこれが一般的だが、日本ではそうでは無い。トラップの精度は高いかもしれないがパスに問題があると私は思ってます。

中盤を経由する場合にはスピードも求められます。

スピードが無いと簡単に取られてしまいますし、日本人はロングキックが苦手な人が多いように感じます。

また何よりもビビって出さない選手が多いように感じます。

 

一発でサイドチェンジ出来れば良いことだらけ

では一発で精度チェンジするメリットはどこにあるのでしょうか。

それは相手に考える時間を与えないということだと思います。

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このまま一発でサイドチェンジ出来れば相手のディフェンダーが準備する前に空いたスペースに直ぐにパスを出せます。

しかし一回中盤を経由するとその分無駄な時間を与えてしまうことになります。

それによりディフェンダーはスペースに走り込む選手を警戒することが出来てしまいます。

またスペースではなく足元にパスを出したとしても相手はボールが動いた分だけスライドしないといけません。

その間にマークのズレが生じてチャンスが生まれることもあるのです。

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動く幅が大きくなればなるほど相手ディフェンダーはマークを受け渡すのでズレが生じてしまうのです。


Greatest Long Passes In Football History

この動画のように直接パスを出せれば例え自陣エリアにいたとしてもチャンスを迎えることが出来るのです。

 

時間を掛けずに攻めることが大切

ポゼッションを高めるチームでも時にこのようなサイドチェンジをします。

それは攻撃に変化を与えることもありますが、それがゴールに直結するということを知っているからです。

もし日本のサッカー界でもこれが出来るようになれば攻撃のバリエーションが増えるかもしれません。

もちろんこれだけが世界の差というわけではありません。

これも差の一つだということを覚えておいてください。 

 

 

なぜハーフスペースはチャンスが生まれやすいのか

ハーフスペースというエリア

 

グアルディオラ監督がバイエルンを率いている時に彼はピッチを縦に5つに分けるという画期的なアイディアを思い浮かべました。

それがよく言われる5レーン理論です。

(出典:https://www.footballista.jp/special/37355

この画像にあるハーフスペースというエリアに彼は注目しました。

多くのチャンスシーンやゴールシーンはこのハーフスペースを介して生まれていることがわかったのです。

ではなぜこのハーフスペースが重要なのでしょうか。

 

誰がマークに付くのか

ハーフスペースに選手がいる場合に誰がマークに付くのかという問題が生まれます。

例えばこの画像のようにハーフスペースに敵(白丸)がいるとディフェンダー(赤丸)は誰がマークに付くのかという問題になります。

これは2トップ(白丸)の形にしていますがワントップの場合はFWの選手やMFの選手がこの位置にポジションすることもあります。

サッカーはポジションは決まっていますが、試合中だれがどこにポジションを取るかは選手の判断に任せる部分がほとんどです。

つまり選手の位置は常に変わるのです。

そうなると誰がこの間に来た選手にマークを付くのかという問題が出てきます。

いわゆるお見合い状態に入ってしまうのです。

 

このスペースが危険

ハーフスペースがチャンスが生まれやすい理由のもう一つはスペースが出来やすいということです。

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 白い円のところはチャンスが生まれやすくここに白丸の選手が流れ込むことで新たに真ん中にスペースが生まれます。

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移動した白丸選手が シュートを打てればチャンスですし、打てなくても真ん中にスペースが出来るのでそこがチャンスになります。

これは止まった画像で出来るだけわかりやすく説明していますので、なかなかこのシーンを試合中に見ることはありませんが、このハーフスペースを上手く活用すれば相手のディフェンダーが混乱することは間違いないのです。

スペースに選手が走り込み新たなスペースを作っていくことが大切なのです。

 

 

勝敗を分けるセカンドボールの重要性

試合を決めるセカンドボール

セカンドボール、セカンドボール!とサッカーをやっていた人なら口すっぱく言われたことがあると思います。

そもそもセカンドボールとは何なのか。

頭の中でわかっていても、それを説明するのは難しいですよね。

しかもセカンドボールの重要性についてイマイチ指導してくれる人はいないしテレビの解説でも言われることは少ない気がします。

僕はセカンドボールが試合の勝敗を分けると思っています。

それだけセカンドボールを拾えるかどうかというのは大切なのです。

今回はセカンドボールの重要性を解説していきます。

 

セカンドボールとは

そもそもセカンドボールとはどういった状態にあるボールなのでしょうか。

サッカーでは常にボールは動いています。

ドリブル、パス、シュート...どの行動もボールは自分のチームが保有しているか相手が保有しているかどちらかになります。

セカンドボールとはどっちのチームが拾うかわからないボールということです。

例えばシュートをブロックした際に、味方に繋ぐつもりはなく弾いたボールはどちらが拾ってもおかしくない状況にあります。

ヘディングで競ったボールもどちらが拾うかわかりません。

ディフェンダーがピンチだから大きく蹴ったボールもどちらが拾うかわかりません。

動画で説明すると、下の動画3秒あたりのシュートブロック後のボール、49秒あたりのヘディングした後のボールがセカンドボールになります。


セカンドボールが取れないから畳みかけられない… 浦和レッズ vs 柏レイソル 2018年4月25日 Jリーグ

このようなボールがセカンドボールです。

 

なぜセカンドボールが重要なのか

セカンドボールが大切な理由は攻撃を終わらせ攻撃に転じることが出来るからです。

もっと言うとセカンドボールを拾い続けることが出来ると攻撃が終わることはありません。 

逆にセカンドボールを拾えない限り攻撃することは出来ません。

(バスケをする人はリバウンドを思い浮かべて頂ければ一番わかりやすいと思います)

大袈裟な。と思うかもしれませんが本当にそうなのです。

セカンドボールこそ試合の勝敗を決めるのです。

 

セカンドボールを拾うために必要なこと

ではどうすればセカンドボールを拾うことが出来るのか。

それは以下のことが大切になってきます。

  1. 運動量
  2. 予測力
  3. 観察力
1.運動量

セカンドボールを拾う際に一番大切なのが運動量だと思っています。

セカンドボールを拾うためには足が動かないと拾えません。

待っているところにたまたまボールが来てくれればいいのですが、残念ながらそんな甘くありません。

どれだけ優れた観察力、予測力があっても走れないと意味がありません。

逆に言えば観察力、予測が多少無くても誰よりも先に動き出し、誰よりも多く走れればそれらをカバーすることは出来ます。

 

2.予測力

なぜ予測力が大切かと言うと、どこにボールが流れてくるかと予測することで最初の一歩が早くなるからです。

つまり予測することは最初の一歩を誰よりも早く踏み出すための準備運動なのです。

セカンドボールを拾いたいのは自分たちだけではありません。

またセカンドボールの近くにいるときもあれば、遠いときもあります。

自分の周りに誰もいないときもあれば、相手選手が多くいる場合もあります。

サッカーはシチュエーションが決まっておらず常に流れているので予測力というのはいかなるシーンでも大切です。

 

3.観察力

予測するためには観察することが必要です。

どこにスペースがあるのか、どこに誰がいるのか、ボールと自分(もしくは相手)の位置はどうなのか、など色々なことを観察することで予測することが出来セカンドボールを拾いやすくなります。

 

以上のことがセカンドボールを拾うために大切なことだと私は考えています。

 

セカンドボールを拾えるだけで優秀なMFになれる

セカンドボールは試合の勝敗を左右することはわかって頂けたと思います。

もしあなたが最高のMFになりたいと思っているならセカンドボールを拾える能力を鍛えましょう。

相手の攻撃を終わらせ、攻撃の起点となるのはいつも自分というのは気持ちが良いものですし、それだけで重要な選手になってきます。

セカンドボールを拾うことはわかりやすい数字になりません(例えば得点を決めれば数字として現れる)

 それでもセカンドボールを拾い続けるというのは得点を決めることと同じくらい大切なことなのです。

ぜひセカンドボールを意識してください。

このブログ、僕について

3記事目にしてこのブログや僕について書くのは遅いと思うが少し自己紹介させて頂きます。

 

 

 

このブログについて

このブログ名にもなっているTacticsは「戦術」「戦略」という意味があります。

簡単に言えばサッカーについての戦術だからFootball Tacticsという名前にしているわけです。

そのためこのブログでは主に以下のことについて書いていきます。

  • その試合がなぜこういう展開になったのか
  • あるプレーの選手の動きをピックアップし分析、解説する
  • 戦術を理解する上で知っておくべき用語の解説

などを中心に書いていきます。

しかしこれ以外にも戦術の枠から外れてサッカーの楽しみ方、素晴らしさなども書いていきたいと考えています。

 

更新頻度については頑張って毎日書いて行きたいと思っていますが、最低でも週4日は書こうと思ってます。

そしてJリーグや海外の試合、代表戦があった日〜翌日にかけて絶対に書いていこうと思います(Jrリーグや海外の試合は僕が試合やチームをピックアップします)

 

またこのブログでは出来るだけわかりやすくしたいのでYouTube上の動画や僕が撮った動画を使って解説して行きたいと思います。

だらだら無駄に長いブログは僕が好きではないので文字と動画を上手いこと使いこなして出来たらと思っています。

 

なぜこのブログを書くのか

そもそも何のためにこのブログを書くのか、これは僕についての所でも話したいと思うのでかぶる部分が出てしまうと思いますが、一言で言うと日本にもっとサッカー文化を根付かせたいからです。

日本ではサッカーは人気のあるスポーツですが、盛り上がるときは代表選の時だけ、、、週末にあるJリーグが盛り上がることはなかなかありません。

もっとサッカーを知ってもらいたい!サッカーに興味ない人にも見てもらいたい!

と言う思いがあるからです。

しかしそれにしては少しコアなサッカーファン向けの記事が多くなってしまいますが、それはみなさんともっとサッカー交流をしたいからです。

もっともっとサッカーについて語っていきたいからです。

サッカー好きがサッカーについて発信しない限り興味ない人は振り向いてくれません。そのためにもまずは僕たちが盛り上がる。

そしてそれをSNSを通じてサッカーに興味ない人が見て、「何だ?凄い面白いそうだ!!」と思って欲しいのです。

先ほども言った戦術の枠を超えて...という部分はサッカーに興味がない人に向けての記事ということになります。

 

僕について

「そもそもお前誰やねん」「サッカー語れるほど知識あんのか」と思われる人が大半だと思うので僕について少し書いて行きたいと思います。

 

僕は広島県出身千葉県在住の22歳です。

2019年の春に広島の大学を卒業しました。

今は千葉で働きつつ細々とブログを書いています。

これも僕のブログです↓これは僕が実際に使っていいなと思ったモノを紹介しています。

likethings.hateblo.jp

地元広島ってプロ野球チームのカープの本拠地で盛り上がり方が異常なんです(こっちに来てから実感しました)

サンフレが優勝しても、県民の関心はカープにばかり、、、

これがサッカーを広めたいと思うきっかけの一つでもあったんです。

 

サッカーを始めたのは小学生の頃でそっから小中高と12年間やってました。

ポジションはディフェンスでセンターバックを主にやっていました。

もともとサッカーは好きではあったんですけど、そんなに詳しかった訳ではなく高校の時にイブラが決めた超絶オーバーヘッドに魅せられてのめり込むようになりました。

その動画がこちら↓↓↓


Zlatan Ibrahimovic's famous 30-yard bicycle kick vs England

そこから色々なチームや選手を知り、今ではアトレティコを愛して生きています。

 

このブログのテーマでもある戦術を気にするようになったの約1年半前くらいからでPS4サッカーゲームFIFAをしているときに「俺のやりたいサッカーはこうなのにな〜」と考えたのが始まりです。

ですのでまだ戦術に関して深い知識ではないので学んだことをアウトプットするつもりでやっていこうと思っています。

 

ちなみにツイッターもやっているのでフォローしてください!

上が本アカで下が活動アカといった感じです。

twitter.com

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最後に

日本でサッカーが盛り上がる時って大きい大会の時だけで、それ以外のときはそんなに盛り上がらないんですよね。

野球がどうしてもトップに来てしまうのは仕方ないことかもしれません。

プロ野球の方が歴史が長いですから、、、

でも仕方ないで済ましたくないですし、いつか日本がワールドカップで優勝するためには絶対にもっとJリーグが盛り上がらないと優勝は出来ないと思ってます。

だって欧州各国はあんなに盛り上がっているのに決勝にすら進めない国なんて多いですし、イングランドなんてあの盛り上がりようでワールドカップ優勝60年くらいしてないんですから。

盛り上がってない国が優勝するのはほぼ不可能だと思うんです。

 

だから僕はこのブログを通じてサッカー好き、サッカーに興味が出た!という人が一人でも増えることを願ってます。

このブログを見て少しでもサッカーに興味を持ってくれたら嬉しいです!

よかったらまた見にきてください!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアルタイム分析が与える選手への影響

 

現代サッカーは分析戦国時代へ

インターネットが普及している現代ではあらゆる場面でデータが集められ分析されている。

それを生活していて我々が実際に感じることは少ないが、ビッグデータと呼ばれる言葉を耳に目にすることは多い。

ビックデータとは一般的なデータでは処理出来ない膨大な量や複雑なデータのこと。

それは実生活の中だけでなくサッカーでも活かされるようになってきている。

戦術を分析するのは練習時だけでなく試合中、リアルタイムでデータ分析されるようになっているのだ。

それによってもたらされる選手への影響とは?

今回はリアルタイム分析が選手に与える影響を僕の考察していく。

 

選手に求められるモノ

リアルタイムで分析が可能になった現代サッカーでは選手達に求められるレベルも上がってきている。

試合中にシステムが流動的に変化し、選手達はそれに適応しなければならない。

つまり選手はマルチタスクをこなさなければならないのだ。

そのために必要なのが戦術理解適応力だ。

FWは点を取るだけでなく中盤まで下がってディフェンスをする、サイドバックは時に中盤にポジションし中をカバーしなければならない、試合中に起こるポジションチェンジ...などが求められる。

自分の役割とチームの戦術を深く理解することが何より大切だし、それに適応出来なければいけない。

 

戦術理解と適応力

例えば、マンCにヘップ・グアルディオラがやって来た時。彼はポゼッションサッカーを軸にしている。そのため足元に不安がある守護神ジョーハートではなく、バルセロナでプレーし足元の上手いブラーボを獲得し起用した(結果的にブラーボはインパクトを残すことなく終わったが)それからビルドアップに長けたエデルソンを守護神に迎えた。

www.theworldmagazine.jp

 

A.マドリードの場合、18-19シーズンに当時最高額でモナコからやって来たレマルがシーズンを通してアトレティコにフィット出来なかった。これはシメネオのスタイルが異質というのもあるが、期待された活躍を見せることなく終わったレマル本人にとっても不本意なシーズンだったはずだ。それだけでなく多くの選手が移籍でやって来たがシメネオの信頼を勝ち取れず去っていった

www.goal.com

 逆にアトレティコのエースとしてチームを引っ張ったグリーズマンは最初はサイドプレーヤーだった。しかしFWで起用されてから才能をさらに開花し、また偽9番の役割を任されても-中盤まで下がって守備をしゲームを組み立てる-うまくフィットしてみせた。

 

チームによってそれぞれ特徴が異なるため新たに選手がやって来た場合、その選手がフィット出来るかどうかは非常に重要なのである。

そしてチームの戦術を理解することが出来なければフィットする時間はよりかかってしまう。

 

どちらかが欠けてもダメ

例え戦術が理解出来ても一つのポジンションしかプレー出来ないようでは試合中に流動的に変わっていくシステムに適応することが出来ない。そうなればチームのバランスは失われてしまう。

一方で適応力があるだけではダメなのだ。

監督がチームに求めている戦術を理解出来なければリアルタイムで分析がされている試合の中で監督の意図を感じとることは難しい。

戦術理解と適応力は=の関係に近い。

しかし=の関係では無いということだ。

 

大切なのは結局はバランス

戦術理解や適応力が個人にとって大切だが、チーム全体で見ると大切なのはバランスであることに変わりはない。

リアルタイム分析もチームのバランスを保つための一つの方法に過ぎない。

グアルディオラポゼッションサッカーを軸にしているため攻撃的にチームと思われるかもしれない。

しかし彼は攻撃時にも、奪われた後のことを考えチームにその戦術を落とし込んでいる。

サイドバックには中盤をカバーさせ中を固め、カウンターを防いでいる。

これは数値でも現れており18-19シーズンの失点数は23とリーグトップのリバプール22に次いで2位。 17-18シーズンのクリーンシート数は15だ。

更に攻撃的なイメージのあるリバプールも18-19シーズンの失点数は22でわずかに負けたのは1回だけである。

得点<失点では勝てないのは当たり前で、得点>失点になるようにするには失点の部分を以下に少なくするかが大切なのだ。

失点を恐れ極端に守備意識のチームでも同点では意味がない。

大切なのは意外にもバランスで、そのバランスを保つ方法の一つがリアルタイム分析なのだ。

そしてバランスを保つためにも選手の戦術理解と適応力が大切なのだ。

 

ユースレベルから育成を

ではどうすれば戦術理解と適応力を伸ばせるのか

それはユース時代から教え込むのが近道だろう。

子供は大人より多くのことを吸収出来る。

しかしいつの年代から教えればいいのかという問題も生まれてしまう。

小学生に戦術を理解しろ!と言っても難しい話で、この年代は技術面を優先して磨かせた方が良いのはわかる。

しかし小さい時から多くのポジションを経験させることは出来る。

子供たちが混乱しない程度に2つくらいのポジションをやらせることはマルチタスクをこなしていく手助けになるだろう。

リアルタイム分析が進んでいけばユースのレベルも格段に上がっていくではないだろうか。