勝敗を分けるセカンドボールの重要性

試合を決めるセカンドボール

セカンドボール、セカンドボール!とサッカーをやっていた人なら口すっぱく言われたことがあると思います。

そもそもセカンドボールとは何なのか。

頭の中でわかっていても、それを説明するのは難しいですよね。

しかもセカンドボールの重要性についてイマイチ指導してくれる人はいないしテレビの解説でも言われることは少ない気がします。

僕はセカンドボールが試合の勝敗を分けると思っています。

それだけセカンドボールを拾えるかどうかというのは大切なのです。

今回はセカンドボールの重要性を解説していきます。

 

セカンドボールとは

そもそもセカンドボールとはどういった状態にあるボールなのでしょうか。

サッカーでは常にボールは動いています。

ドリブル、パス、シュート...どの行動もボールは自分のチームが保有しているか相手が保有しているかどちらかになります。

セカンドボールとはどっちのチームが拾うかわからないボールということです。

例えばシュートをブロックした際に、味方に繋ぐつもりはなく弾いたボールはどちらが拾ってもおかしくない状況にあります。

ヘディングで競ったボールもどちらが拾うかわかりません。

ディフェンダーがピンチだから大きく蹴ったボールもどちらが拾うかわかりません。

動画で説明すると、下の動画3秒あたりのシュートブロック後のボール、49秒あたりのヘディングした後のボールがセカンドボールになります。


セカンドボールが取れないから畳みかけられない… 浦和レッズ vs 柏レイソル 2018年4月25日 Jリーグ

このようなボールがセカンドボールです。

 

なぜセカンドボールが重要なのか

セカンドボールが大切な理由は攻撃を終わらせ攻撃に転じることが出来るからです。

もっと言うとセカンドボールを拾い続けることが出来ると攻撃が終わることはありません。 

逆にセカンドボールを拾えない限り攻撃することは出来ません。

(バスケをする人はリバウンドを思い浮かべて頂ければ一番わかりやすいと思います)

大袈裟な。と思うかもしれませんが本当にそうなのです。

セカンドボールこそ試合の勝敗を決めるのです。

 

セカンドボールを拾うために必要なこと

ではどうすればセカンドボールを拾うことが出来るのか。

それは以下のことが大切になってきます。

  1. 運動量
  2. 予測力
  3. 観察力
1.運動量

セカンドボールを拾う際に一番大切なのが運動量だと思っています。

セカンドボールを拾うためには足が動かないと拾えません。

待っているところにたまたまボールが来てくれればいいのですが、残念ながらそんな甘くありません。

どれだけ優れた観察力、予測力があっても走れないと意味がありません。

逆に言えば観察力、予測が多少無くても誰よりも先に動き出し、誰よりも多く走れればそれらをカバーすることは出来ます。

 

2.予測力

なぜ予測力が大切かと言うと、どこにボールが流れてくるかと予測することで最初の一歩が早くなるからです。

つまり予測することは最初の一歩を誰よりも早く踏み出すための準備運動なのです。

セカンドボールを拾いたいのは自分たちだけではありません。

またセカンドボールの近くにいるときもあれば、遠いときもあります。

自分の周りに誰もいないときもあれば、相手選手が多くいる場合もあります。

サッカーはシチュエーションが決まっておらず常に流れているので予測力というのはいかなるシーンでも大切です。

 

3.観察力

予測するためには観察することが必要です。

どこにスペースがあるのか、どこに誰がいるのか、ボールと自分(もしくは相手)の位置はどうなのか、など色々なことを観察することで予測することが出来セカンドボールを拾いやすくなります。

 

以上のことがセカンドボールを拾うために大切なことだと私は考えています。

 

セカンドボールを拾えるだけで優秀なMFになれる

セカンドボールは試合の勝敗を左右することはわかって頂けたと思います。

もしあなたが最高のMFになりたいと思っているならセカンドボールを拾える能力を鍛えましょう。

相手の攻撃を終わらせ、攻撃の起点となるのはいつも自分というのは気持ちが良いものですし、それだけで重要な選手になってきます。

セカンドボールを拾うことはわかりやすい数字になりません(例えば得点を決めれば数字として現れる)

 それでもセカンドボールを拾い続けるというのは得点を決めることと同じくらい大切なことなのです。

ぜひセカンドボールを意識してください。